NYタイムズ紙「2024年に行くべき世界の52箇所」に、日本で唯一選ばれた山口市。県内への経済効果が90億円とも言われ、大変盛り上がっています。
そんな山口市の中心部、緑豊かな「パークロード」や「亀山文化ゾーン」も、観光客に見てほしい市民自慢の場所ですが、このエリアに立ち並ぶ県立文化施設は老朽化が進んでいます。
写真は県立山口博物館(1968年開館)です。外壁のタイルにススのようなものが溜まり、全体が黒ずんで汚れています。筆者は小学生時代、親に連れられて何度も行った思い出の場所ですが、今の県立博物館は、まるで廃墟かと思うほどです。外壁の清掃は、長いこと行われていません。
今はもう6月。「山口市に行くべき」と言われた2024年も半分が過ぎようとしています。文化予算というものは、何かといえば「不要不急」扱いされるものですが、今年やらずにいつやるのでしょうか。文化施設はまちの「顔」であり、その維持管理は、都市の「品格」や「威信」に関わる問題です。(文責:事務局)