山口市民の文化芸術活動は、昭和46年に開館した山口市民会館を基盤として大きく発展し、今日では、市内の多くの学校が音楽コンクールで優秀な成績を収めるなど、全国にも誇れる高い水準と層の厚さを誇っています。
一方、市民の文化の殿堂である山口市民会館は、開館から50年以上を経過して老朽化が進んでおり、大ホールの残響時間は国内の標準的な文化ホールと比べて短く、舞台、客席、小ホール、展示ホール、練習室、ロビー、搬入口などの施設全体が著しく手狭となるなど、今日における市民の文化芸術に対するニーズに応えることが困難となっています。
また、こうした現状から、山口市民会館は、県庁所在地のホールでありながら音楽コンクールの全国大会や中国大会の誘致ができません。この状況を放置すれば、一流の舞台芸術の鑑賞や文化交流の機会が、山口市からさらに失われていくおそれがあります。
今後、山口市民会館が文化都市やまぐちにふさわしい新たな文化ホールとして生まれ変われば、亀山文化ゾーンの優れた文化環境や山口県観光の宿泊拠点である湯田温泉と相まって、文化と経済の両面で山口市の大きな発展につながることは確実であり、市民会館の建替えは急務であるといえます。
こうした中、山口市からは、山口市民会館利用団体等との意見交換を踏まえ、市民会館が建設当時に求められていた機能と現在において求められる機能との間には隔たりが生じてきていることや、市民会館は亀山周辺における重要な都市機能の一つであるとの基本的な認識が示されています。
そこで、文化芸術を愛する市民を中心に、山口市民会館の早期建替えと新たな山口市民“文化”会館の実現を目指した要望活動や広報活動を推進する団体として、「山口市民会館の建替えを実現する会」を設立します。
令和5年10月4日
山口市民会館の建替えを実現する会